伝説の放送事故!あの名優のドラマが、ホラー映像にジャックされる怪!本当にあった怖い話
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お世話になります。米国株投資に掛けるアラサー女子のベン子です。久々の更新です。
さて、大変古いお話で恐縮ですが、皆さんはTBSと大映テレビの共同制作による『赤いシリーズ』と呼ばれるドラマをご存知でしょうか?70年代から80年代にかけて、当時人気絶頂だった山口百恵さん主演のドラマです。この作品は全部で10シーズンも制作され、共演者には後に百恵さんと結婚する三浦友和さんの他、松田優作さん、水谷豊さん、柴田恭兵さん、緒形拳さんなど、日本を代表する錚々たる俳優陣が脇を固めていました。
その中の一つに『赤い激流』(1977年)という作品がありました。百恵さんと・水谷豊さんのダブル主演が話題となり、平均視聴率25.5%、最高視聴率37.2%を記録するシリーズ随一のヒット作となったのですが、放映開始から1ヶ月後、現在では考えられない奇怪な放送事故に遭っているのです。気になりますよね。ご紹介しましょう。
TBSの放送をフジテレビが電波ジャック!
1977年7月1日、この日の『赤い激流』は第5話を放送しました。この回は水谷豊さん演じる主人公が警察に逮捕されるという重要な回だったのですが(水谷さんも当時は警察官役ではなく、捕まる方だったのです)、ドラマの冒頭、いきなり放送キー局であるTBSで放送が中断する事故が発生したのです。
『赤い激流』はしばらく画面が真っ黒になり、さらに他局であるフジテレビの番組が混じって流れる放送事故に発展していきます。しかも、このときフジテレビが放送していた番組は『ロザリー 残酷な美少女』というハリウッドのサスペンス・ホラー映画でした。『赤い激流』を見ようと思っていた視聴者は、いきなり裏番組のホラー映画を観る事態に陥ったのです。
『赤い激流』は4話放送時点で、すでに平均視聴率が20%を超えていました。視聴率1%で約100万人が視聴していると言われていますが、当時はまだ、家庭用ビデオが普及する前で、ましてやネット視聴など考えられない時代です。20%と言うことは2000万人のも視聴者がリアルタイムでテレビの前で放送を見ていたわけですから、すぐさまクレーム電話が殺到しTBSが全社で蜂の巣をたたいたような大騒ぎになったと言います。
フジテレビの「混入」は一旦はすぐに収まりましたが、中断と再開を繰り返す事故そのものはその後も約20分間、断続的に続きました。つまり『赤い激流』第5話は、およそ半分はロクに放送することができなかったのです。
事故の原因は不明ですが、電波障害の一種だとされています。現在と違って、当時はアナログ放送ですので気象条件や電波障害に弱く、ましてTBSとフジテレビは放送周波数帯が近かかったので、確かに混信の可能性はゼロではなかったかもしれませんね。現在の地上波デジタル放送では絶対にありえない事故です。
『赤い激流』は最終回直前の数話は30%超えを連発。20%を切った回は、放送事故の発生したこの第5話(18.9%)が唯一だったと言います。半分も放送されないドラマの視聴率が18%を記録。このことだけでも当時の山口百恵さんの人気のすごさがわかりますが、現在では考えられない放送事故。
でも、たまにはそんな事故も見てみたいなと思うのはベン子だけでしょうか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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